【授かり婚】マタニティ結婚式について
一昔前までは結婚前に妊娠することを「できちゃった婚」と呼ばれていましたが、今は「授かり婚」と言われています。
言葉が変わることで、失敗な感じからプラス思考の雰囲気になっていますね。
後ほどご紹介しますが、生まれてくる1人目赤ちゃんのうち25%以上が授かり婚という調査結果があるように、今や授かり婚は珍しいものではなくなっています。
また、その半数以上が結婚式を挙げているようです。
とはいえ、一般的な結婚式とは違い、新婦が妊婦なので気をつけるべき点もあります。
今回は授かり婚について、みんなが考えている印象から結婚準備までご紹介していきます。
更新:2021.01.30 作成:2021.01.30
目次
1.「授かり婚」みんなの印象は?
結婚と妊娠、ダブルのお祝い事で「おめでとう」と祝福する人もいれば、「順番が逆」と思う人もいるでしょう。
授かり婚が珍しくなくなった昨今ですが、世間ではどういった印象を持っているのでしょうか。
プラスとマイナス、両方の印象をお伝えします。
1-1.すっかり定着?
冒頭で触れましたが、世間的には授かり婚の人はどのくらいいるのでしょうか。
まずは、厚生労働省が発表している『結婚期間が妊娠期間より短い嫡出第1子出生に占める割合』のデータを見てみましょう。
(参照/[平成22年度「出生に関する統計」の概況 人口動態統計特殊報告 厚生労働省])
・平成7年(1995年) ……22.5%
・平成14年(2002年)……27.9%
・平成21年(2009年)……25.3%
授かり婚の割合は平成7年から14年にかけて増えていますが、それ以降はやや減少していてほぼ横ばい傾向です。平成21年の25.3%という数字から、結婚している人の4人に1人が授かり婚をしているということになります。
意外に多いと感じませんか。
数字からわかるように、授かり婚は珍しいものではなくなってきています。
これに伴って、結婚式やホテルでは授かり婚向けのプランも以前よりも数多く用意されているようです。
1-2.プラスの印象
授かり婚の受け入れ態勢が整ってきたことや、世間でも授かり婚が増加していることもあり、かつてよりは良い印象になっているようです。
具体的な声を集めてみました。
・「結婚のきっかけになる」
付き合う期間が長過ぎたり、結婚するタイミングを逃したカップルにとっては、良いきっかけになるかもしれませんね。
・「結婚前提ならアリ」
お互い結婚を前提にした付き合いなら、マイナスイメージはないようです。
1-3.マイナスの印象
授かり婚が一昔よりも増えましたが、みんなが良い印象をもっているとは限りません。
なかには、まだ眉をひそめる人がいるのも事実です。
・「計画性がない」
言葉で美化しても、計画性がなくだらしないと感じる人もいるようです。
・「順番が違う」
順番を考えれば、結婚が先と考える人も多いようです。そのため、あまり良いイメージがもてないのかもしれませんね。
授かり婚に対する意見はそれぞれですが、どちらかといえば、まだ市民権を得られてない印象ですね。まだ「できちゃった婚」のイメージが根強く残っているのかもしれません。
2.授かり婚のメリットとデメリット
受け入れ傾向もあれば、厳しい意見もある授かり婚ですが、当事者たちはどのように感じているのでしょうか。
授かり婚経験者の意見を聞いてみましょう。
(参照/『マイナビウーマン』にて2017年4月にWebアンケート。有効回答数407件(22歳~39歳の交際経験のある未婚男女)
〈メリット〉
・「結婚の意識が高まる」
妊娠によって、漠然と抱いていた結婚への意識が強まり、早く子どもの顔を見たいという家族としての意識も強くなるのではないでしょうか。
・「子育てが若いときに終わる」
一般的に授かり婚は若いカップルが多いようです。そのため、子育てが若いうちに終わるので、老後は教育費の心配しなくてもよく、後で楽ができるというメリットがありそうです。
・「若いママになれる」
授かり婚だと、若くして母親になる人が多いでしょう。
・「不妊の心配がない」
最近は晩婚化もあり、不妊に悩むカップルも増加傾向にあるようです。それを考えると、すでに妊娠しているので、結婚後に不妊で悩むことはないようですね。
〈デメリット〉
・「経済的に厳しい」
結婚をまだ考えていないタイミングでの妊娠だと、将来設計ができていないので、金銭的にも厳しいという事情もありそうです。
・「世間体が気になる」
授かり婚の印象があまりよくないことから、世間体が気になってしまうということもあるようです。
・「親の了承を得るのが大変だった」
授かり婚の印象は、特に年配の方によくないようです。そのため両親の許しを得るのに時間がかかるという意見もあります。
・「夫婦で過ごす時間がない」
結婚してすぐに子育てが中心になってしまうので、夫婦ふたりだけで過ごす時間が少なく、新婚生活を存分に楽しむことはむずかしいかもしれません。
3.授かり婚の式はいつ挙げる?
出産前のカップルが結婚式を行うタイミングは、お腹が大きくなる前の3ヵ月未満の時期か、安定期の妊娠5ヵ月〜6ヵ月に行うカップルが多いようです。
ですが、お腹が目立つ前の妊娠初期はつわりもあり体調が良くない妊婦も少なくないので注意が必要です。もちろん、個人差が大きいので一概にはいえませんが、一般的に3ヵ月未満あたりがつわりのピークといわれています。
妊娠7ヵ月、8ヵ月でも結婚式は可能ですが、お腹が大きくなっている時期なので、動くことが辛いかもしれません。その場合はあまり動かない導線にする結婚式にするなど会場スタッフやプランナーと相談しながら決めましょう。
では授かり婚の場合、どのようなスケジュールで準備するのでしょうか。
妊娠がわかるのが、だいだい妊娠2〜3ヵ月頃です。仮に安定期の妊娠6ヵ月に式を挙げるとするなら、およそ3ヵ月間で準備をしなくてはいけません。
一般的な結婚準備は半年〜1年間なので、マタニティウエディングの準備期間はかなりが短いですね。
短い期間で準備できるのか…。
そう不安になる気持ちはわかりますが、結婚式場やホテルも時代のニーズに合わせて、マタニティウエディングプランを数多く用意しています。
焦らず、体に負担をかけずにプランナーに手伝ってもらいながら結婚式を実現してみましょう。
近年は、妊娠期間中ではなく、出産後に子どもと一緒に行うファミリーウエディングをするカップルもいるようです。
子どもの1歳の誕生日やお披露目を兼ねるパターンもアリですね。また、リングガールやリングボーイなど子どもがいるからこそできる演出を行うこともできます。
4.妊婦の花嫁衣装は?
妊娠してても、花嫁にとってウエディングドレスはこだわりたいところですね。
近年は嬉しいことに、マタニティ対応のドレスも以前よりもかなり充実しているようです。
ですが、授かり婚ならではの衣装選びはあります。
妊婦の花嫁は、通常のウエディングドレス選びと違って、体形が変化していくことを考えて選ぶ必要があります。
具体的なチェックポイントをみていきましょう。
・お腹と胸にゆとりがあること
お腹の締め付け感を確認して、負担が少ないドレスに決めましょう。
ストレッチ素材など伸縮性のあるものがおすすめ。
披露宴中は座っている時間が多いので、試着のときは必ず座ってみてゆとりがあるかどうかも確認しましょう。
・重みのないドレス
重いドレスだと疲れて気分が悪くなる可能性があるので、なるべく軽いドレスがおすすめです。
装飾が少ないものや、生地が何層にも重なっていないもの、トレーンが短いものを選びましょう。
・肌への刺激が少なく柔らかい素材
個人差がありますが、妊娠中はいつもより肌がデリケートになったりすることがあります。
肌への刺激が少ないソフトな素材のドレスを選びましょう。
・低いヒールを着用
妊娠中は転倒を避けるために低いヒールを履くことが多いようです。
最近はおしゃれなウエディング用のフラットな靴もあるので、転びにくいシューズを選ぶようにしましょう。
5.授かり婚だからこそ式で気をつけたいこと
やはり、新婦の体に配慮しながら準備と式を挙げることが一番です。
〈短期間での準備〉
授かり婚の場合、子どもが生まれるまでの期間が定まっているので、短いスパンのなかで、結婚準備や新居への引っ越し、出産の準備などこなさなければなりません。
ですので、準備期間はタイトなスケジュールであることを肝に銘じておくようにしましょう。
時間的、経済的に困る場合は、挙式と記念撮影だけのプランにしたり、家族挙式、食事会プランにするとか、発想を変えることも大事かもしれません。
〈体調の変化〉
妊娠中ということで体調が変化しやすく、メンタル面にも影響がでやすいことも把握しておきましょう。
なるべく、無理をせずに自分のペースを保ちながら負担をかけない方法で準備することをおすすめします。
プランナーとの打ち合わせはなるべく、メールやチャットにしてもらうとか、新郎や家族に頼るのも大切なことですね。
4組に1組が授かり婚の時代。数字だけを見ると、すっかり定着した感がありますが、世間の印象はまだ厳しそうです。ですが、メリットもあります。
仮に、授かり婚になっても、卑下になる必要はありません。
将来、生まれてくる子どもと愛するパートナーと人生を歩むのは、授かり婚でもそうでない場合も同じです。
結婚準備は無理のない範囲ですすめて、幸せな家庭を築いてくださいね。
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