目次
1.結婚式で必要な小物とは?
結婚式で使う小物は衣装に関するものがほとんどですが、それ以外にもあるので、分けてご紹介してきますね。
1-1.衣装関連の小物
ここではウエディングドレスを着たときに必要な小物をピックアップしてみました。
まずは各アイテムを簡単に説明していきますね。
〈ベール〉
ベールはヨーロッパで古くから続く伝統的なアイテムです。
清浄のシンボルであるとともに、花嫁を悪霊から守るものとして考えられていたようです。
また、花嫁の顔を覆うベールはふたりの間にある壁の象徴でもあり、挙式で行われるベールアップの儀式は、ベールを取り払うことで、ふたりは一緒にむすばれるという意味あいがあります。
〈ヘッドドレス〉
ティアラやクラウンなど髪に使用するアクセサリーのことをヘッドドレスといいます。
髪型やドレスとのバランスを見ながら選びます。
〈パニエ〉
パニエは、ドレスの中に履いてスカート部分のラインを整えます。
パニエによってスカートの広がり方が異なり、中でもプリンセスラインはスカートのふくらむ雰囲気がパニエによって印象が変わります。
ドレスとセットでレンタルされることがほとんどです。
〈アクセサリー〉
ドレスにつけるアクセサリーはネックレスとイヤリングです。
ドレスに合わせて用意されることが多いですが、花嫁自身が揃えてももちろんOKです。
〈グローブ〉
結婚前の花嫁の純真無垢な状態をグローブで守り清めるという意味があります。
ほかにも、19世紀のイギリスではグローブを富の象徴とされ、使用人がいるので「家事はしません」という花嫁の宣言のアイテムとされたとか。
〈ブライダルインナー〉
ブライダルインナーは一般的なインナーとは違い、肩ひもが取れ、背中が大きく開くようになっていて白もしくはベージュが基本です。
ドレスを着たときに体のラインをきれいに整えます。ですので、ぴったりとサイズの合ったものを選ぶことが大切です。
ブライダルインナーは肌に直接着用するので購入が基本。相場は2万円程度です。
〈シューズ〉
スカートの裾が床についているので、靴はほとんど見えないことが多いです。
ですが、階段を降りたりする場合は、ゲストに見えることもあります。
色はドレスと同様の白にします。
ヒールだけでなく、フラットなタイプもあるので、履き慣れているタイプを選びましょう。
1-2.その他の小物
〈ハンカチ〉
身につけるもので、見落としがちなのがハンカチです。
ゲストの顔をみたときや両親への手紙など、思わず涙するシーンが多い結婚式ですので、そっと涙をおさえるハンカチは必需品といえます。
色は白が基本で、レースや刺繍が入っているとステキですね。
ブーケをもっているときはブーケホルダー(土台)を持つ柄の部分に巻いてハンカチも一緒に持ちます。
または、花婿に預かってもらい、そっとハンカチを差しだしてもらうのも微笑ましいシーンになりますね。
〈リビングピロー〉
リビングピロー とは、指輪交換のときに結婚指輪が落ちないようにリボンなどで留めておくクッションのことです。
花嫁が手作りしたり、友人からプレゼンされることが多いアイテムですね。
2.小物を決める手順は?
では、小物はどのような流れで決めていけばいいのでしょうか。
下記の手順ですすめるとスムーズに決めることができるでしょう。
(1)ドレスを決める
結婚式で着るドレスを決定させます。合わせてお色直しをするドレスも決めておくようにしましょう。
(2)ドレスに合う小物を選ぶ
ドレスの色やデザインによって小物を選んでいきます。
ウエディングドレスを試着したときの写真と、会場の雰囲気が伝わる写真を持参して担当のスタッフに見せましょう。
何度も経験しているプロならではのアドバイスしてもらいながら、理想のスタイルにコーディネートしていきます。
3.オシャレ度をアップさせる小物
ドレスと小物をステキに組み合わせるために、やはり予習は必要です。
ここではドレスのオシャレ度をアップさせるベール、グローブ、ヘッドドレスについてご紹介します。
3-1.ベール
ウエディングドレスに欠かせない華やかなベール。
ドレス選びと同じくらい念入りに選びましょう。
ベールは長さやデザインが異なると印象もぐっと違って見えます。
挙式のときだけにつけるのが一般的なので、チャペルなど挙式会場の雰囲気もベール選びのポイントになります。
・ベールの色
ベールを選ぶときはドレスの色と合わせることが基本といえます。
ホワイトならホワイト、アイボリーならアイボリーにといった感じです。
・ベールの長さ
ベールの長さは主に3種類です。
二の腕が隠れるくらいのものを「ショートベール」、ヒップが隠れるくらいが「ミドルベール」、引きずるくらい長いものが「ロングベール」と分けられています。
ショートベールは軽やかでカジュアルな雰囲気。ドレスのバックにポイントがほどこされているなど、ドレスを見せたいときにおすすめです。
ミドルベールは、ドレスとのバランスが取りやすくオールマイティに活躍します。
ロングベールは最も多い憧れのスタイルですね。長いバージンロードや階段があるチャペルによく映えます。
挙式会場の広さに余裕がない場合はドレスと同じ長さまでにして、広い場合は長い丈のものを選びましょう。
・ベールの種類
種類は大きく分けて、フェイスアップベールとマリアベールの2種類になります。
フェイスアップベールは、ベールを被るときに途中で折り返し、止めるためのコームをつけたベールです。挙式のときに顔の前にベールをおろす「ベールダウン」、誓いのキスの前の「ベールアップ」の儀式をしたい人は、このタイプがおすすめ。
マリアベールは聖母マリアの宗教画にあるように、ベールが顔の輪郭を沿うように垂れており、頭の上から折り返さずに、そのまますっぽり被ります。ロングタイプが基本です。
縁レースなど装飾が優雅で美しいものが多く、マーメイドラインなど細身のドレスとの相性がよいです。
・ベールの素材
ベールはドレスと同様、生地やデザインによってイメージが大きく変わります。
生地は透けて見えるチュールが一般的ですが、シルクはほとんど透けません。好みで選べますが、シルクだとドレスの柄が隠れてしまうことを頭に入れておきましょう。
・デザイン
ベールにはデザインがほどこされていることが多いです。
サテン生地にバイピング(端をテープ状の布で覆うこと)、小花やレース刺繍、きらきら輝くビジューなどでしょうか。
端にワイヤーを入れ加工して、動きのあるベールや、ドットや小花がちりばめられたデザインもあります。
3-2.グローブ
グローブはキリスト教式の結婚式では必須のアイテムとなります。
・グローブの素材
グローブの主な生地はサテンとオーガンジーの2種類です。
サテンは光沢があり透け感のない素材で、定番のグローブです。正統派でエレガントな印象を与えます。
オーガンジーは透け感が特徴の素材でカジュアルな印象です。格式高い挙式会場には不向きですが、リゾートウエディングにはぴったりな素材といえます。
色はホワイト、オフホワイト、アイボリーの3種類あるので、ドレスの色と合わせてみましょう。
・グローブの長さ
ショート丈、ひじ丈、ひじ上丈の3種類が一般的。
手首までの長さのショートは、手首に大きなリボンや刺繍が入ったタイプが多く、かわいらしさを演出してくれます。
ひじ丈は40cmの長さで、バランスがとれすっきりした印象になります。
二の腕が気になる花嫁におすすめです。
ひじ上丈は50㎝の長さで一番フォーマルな長さといわれています。
肌を隠すことで清楚さが強調され、上品さ雰囲気を漂わせます。
・最近のトレンド
無地のシンプルなグローブが定番ですが、刺繍やデザインが入っているものもあります。
ドレスと同じテイストのデザインだと統一感がとれおしゃれですね。
最近、フィンガーレスタイプも人気です。
フィンガーレスとは指のないタイプのグローブで、ネイルを見せることができたり、指輪交換の時にグローブを外さなくてもいいですね。
3-3.ヘッドドレス
髪に飾る小物は、ティアラ、クラウン、ボンネ、カチューシャ、ラリエット、生花など数多くの種類があります。
・ティアラ
ティアラは女性の正装用の髪飾りのことをいいます。
ジュエリーで華やかに飾られたゴージャスなものやビーズなどを使った繊細なものなど種類はさまざまです。
・ボンネ
ボンネとは小さな帽子のような装飾品です。
小型の布製が定番ですが、大きなリボン状のもの、ビジューがついたきらびやかなものなど種類は豊富にあります。
着ける位置で印象が変えられるのもボンネならではの特徴です。
・ カチューシャ
結婚式で使われるのは、普段使いのカチューシャより太めで飾りも華やかなものが多いですね。
ひも状で頭をぐるりと巻くリボンカチューシャもあります。
・生花
キラキラアクセサリーとは雰囲気が異なる生花を飾るスタイル。
小花を散らしてお花の妖精風にしたり、キュートな花冠も人気です。
・個性的な
定番ではないちょっとスパイスの利いたヘッドドレスをアクセントにしたい花嫁は、ウエディングハットやシュールをリボン型にしたり、留め具がないネックレス状の飾りのラリエットを使ったアレンジなどがおすすめ。
結婚式の小物って意外と多くあるものですね。
ドレスに合わせる小物は馴染みがない分、正直わからないことが多いですね。
だからといって、「すべてお任せします」ではちょっともったいないですね。
せっかくのハレの衣装なので、人任せにせずに自分が主体となって選びたいものです。
選ぶ前に少し予習してイメージを膨らませておけば、思っているよりもスムーズに決めることができると思います。
あれこれ悩む時間も楽しみながら、ステキなコーディネートにしてくださいね。
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