目次
1.ウエディングドレスの由来
花嫁姿といえば、当たり前のように純白のドレスがすぐに思いつきますね。
では、いつ頃から白のドレスが結婚式で着用されるようになったのでしょうか。
白いウエディングドレスの習慣を定着させたのは、19世紀イギリスのヴィクトリア女王といわれています。ヴィクトリア女王が結婚式で、白いシルクドレスを身につけ、頭には手織りのレースのベールとまとい登場したとのことです。それ以降、上流階級だけではなく中流階級の女性も真似するようになり広まったとされています。
産業の発展により、中級階級が高価なシルクやレースを手に入れやすくなった背景も影響しているようです。また、白は純潔を感じさせることから、花嫁にふさわしいと考えられたことも一因としてあるでしょう。
その習慣が明治時代に日本へ伝わり、今や定番となりました。
2.ドレスのデザイン
ドレスの種類はさまざまです。
どんな感じの花嫁姿になりたいのか、どんな形が自分の体型にふさわしいのか、頭の中を整理して、試着していきましょう。
やみくもに試すよりも、きっとスムーズに素敵な一着に出合えるでしょう。
まずは、どんな種類があるのかご紹介しましょう。
2-1.Aライン
ウエストの位置が高く、裾にかけて広がっていくシルエットが「A」の形に見えることからAラインと呼ばれています。
上品な印象を与え、比較的どのタイプの体型にも適していることもあり、人気の高いラインです。
ウエストの切り替えがないので、縦の流れが強調され、背を高く見せる効果があります。
2-2.プリンセスライン
ウエストで切り替えがあり、裾に向かって大きくふくらみがあるデザイン。
スカートのラインが華やかでかわいい印象を与えます。
ボリューム感のあるドレスは広い会場でも主役としての存在感を示すことできそうです。
2-3.マーメイドライン
人魚のように上半身から腰まで体にフィットし、裾はまるで魚の尾ひれのように広がっているデザイン。
優美な曲線美が特徴のドレスで、背が高い花嫁にぴったり合いそうです。
2-4.エンバイアライン
ウエストではなく、胸下からの切り替えになったデザインのドレス。
古代ギリシャの女神がモデルになっており、幅広い年齢の花嫁が似合うデザインといえます。
2-5.スレンダーライン
体のラインがそのまま表れる細身のデザインで、スタイリッシュな雰囲気を醸し出すドレス。
細いシルエットから、すっきりした印象を与えます。
2-6.セパレート
近年、注目を浴びている上下が分かれているデザインのドレス。
カジュアルなセレモニーに最適で、セパレートになっているので、動きやすさが好評のようです。
2-7.ミニ
スカート丈は膝上のドレスのことをさします。
動き回ってゲストと交流したい結婚式、二次会にもふさわしいドレスですね。
3.選び方と美しく仕上げるポイント
ウエディングドレス選びは女性にとって、ウキウキする嬉しい時間です。
あれこれ悩むのも楽しみのひとつになっています。
ですが、バラエティ豊かにズラリと揃ったドレスを前に、自分にふさわしい一着を見つけるのは至難の業ともいえます。
ドレスを選ぶコツとポイントをご紹介しましょう。
.なりたい花嫁をイメージ
前章でご紹介したドレスのシルエットから、どんな花嫁姿になりたいかをイメージしてみましょう。なりたいイメージ別にシルエットをピックアップしてみました。
・かわいいイメージにしたいなら…
Aライン、プリンセスライン、エンバイアライン
・品を感じる清楚な雰囲気にしたいなら…
Aライン、スレンダーライン
・華やかな感じにしたいなら…
プリンセスライン、マーメイドライン
・大人っぽさを演出したいなら…
スレンダーライン、マーメイドライン、エンバイアライン
・個性的にしたいなら…
スレンダーライン、ミニライン
上記のシルエットに装飾や小物を合わせて、イメージしている花嫁姿に近づけていきましょう。
3-1体型を考えて
自分に似合うドレスとは、どんなシルエットになるのでしょうか。
一般的に首元や袖の形が大きく影響するといわれています。
体型別にふさわしいドレスのシルエットの特徴をまとめてみました。
・首の長さ
首が短いと胸元が詰まってしまい顔が大きく見えてしまいます。
ですので、Vネックやキャミソールで首元をすっきりさせればいいですね。
・二の腕を細く見せるには
手首や腕の細い部分を見せるデザインで、立体的なレースフリルでカバーできるものを選びましょう。
体にぴったりフィットする長袖でNGです。
・身長
背の高い人/足元や裾にボリュームがあるタイプがふさわしいでしょう。
背の低い人/ハイウエストで上半身がコンパクトなデザインがよいでしょう。
・バストにボリューム感を出す
胸元にフリルや装飾を施したデザインを選びましょう。
また、切り替えがないラインよりも、ウエストが細くメリハリのあるシルエットのものがよいですね。
・ヒップのボリュームをカバーする
スカートにボリュームのあるドレスを選びましょう。
ヒップにリボンや装飾があるデザインがふさわしいようです。
・お腹まわりをすっきり
お腹まわりが気になる人は、花のコサージュや大きめのリボンなどでワンポイントのあるデザインはいかがでしょうか。ギャザーなどウエストラインにアクセントをおくことでお腹まわりの視線を外すことができます。
・顔の輪郭
丸顔タイプ/Vネックや胸元がハート型のデザインに。
面長タイプ/ポートネックで横幅を強調するものを。
四角タイプ/ビスチェタイプで顔周りをスッキリ。
3-2.挙式スタイルから
挙式スタイルからドレスを決める方法もあります。
順番にみていきましょう。
・教会式
チャペルや大聖堂でキリスト教の教義に則って行われる挙式スタイルでは、存在感のあるウエディングドレスを選ぶといいでしょう。
挙式中の新郎新婦のほとんどは、祭壇に向かって立っているので、ゲストに後ろ姿を向けていることになります。ですので、後ろにリボンが施されたものやトレーンの長いものなどバックにポイントとしてもってきたデザインのドレスを選ぶのアリですね。
・人前式
カジュアルな挙式スタイルでは、その場にあったウエディングドレスを選んでみてはいかがでしょうか。
ボリュームを抑えたナチュラルな雰囲気のドレスなど、自在に選びことが可能です。
3-3.会場の雰囲気を考える
ウエディングドレス選びで、つい忘れがちになるのが会場との相性です。
例えば、大きな聖堂では会場の広さに負けないくらいボリューム感のある壮麗なウエディングドレスがおすすめ。
一方、それほど広さがない会場では、ゲストとの近い距離感を考えて、細かいところまでこだわった繊細なデザインを選ぶのがひとつでしょう。
会場の広さを考えずに、ボリュームいっぱいのものを選んでしまうと、ドレスが引っかかって席と席の間が通れない、という可能性があるかもしれないので気をつけたいところです。
結婚式は人生において重要なセレモニーであると同時に、新婦が一番輝く晴れ舞台です。
自分にふさわしいウエディングドレスを身につけて美しい花嫁さんになってくださいね。
この記事が気に入ったらぜひシェアしてください