結婚式はふたりの結婚を身近な人、お世話になった人へお披露目して感謝を伝えるセレモニーです。
そんな記念になる日取りをみなさんは、どのように決めているのでしょうか。
自分たちの都合だけで好き勝手に選んでいいの?NG日ってある?大安じゃないといけないの?と疑問に感じるのも当然のこと。
今回は日取りの決め方や、大安や仏滅といった六輝・六曜についてもお伝えしていきましょう。
結婚式の日取りの決め方は
結婚式を挙げる日取りは、まずふたりの仕事や都合に合わせるのが最優先ですが、ゲストが参加しやすい日時も考慮する必要があります。
一般的に出席しやすい日程は、土曜・日曜・祝日ではないでしょうか。
また、ふたりの新しい門出ということで、六輝・六曜から縁起のよい日取りを選ばれることもありますね。
1.まずは大まかに
婚約してから4〜6ヵ月後くらいに結婚式を挙げれば、準備期間も考えると程よい頃ではないでしょうか。
まずは、いきなり何月何日と決めずに、「何月頃にあげたいのか」といった具合に大まかな時期を決めましょう。というのも、日時を決めても希望する会場が空いているとは限らないからです。
もしくはその日時にどうしても挙げたい場合は、会場の候補をいくつか選んでおく方法もありますね。
日時か会場がどちらを優先させるか、その辺りもふたりで相談しておきましょう。
2.人気の時期は
欧米では、6月に式を挙げると幸せになれる、という言い伝えがあることから、日本でも6月は「ジューンブライド」として人気があります。
また、過ごしやすい気候の春や秋の時期は人気が高いですね。
一方、日本の正装はきものですので、暑さが厳しい頃や雪が降る時期は参列者のことを考えると避けたいところです。
とはいえ、昨今は式場で着付けができたり、送迎バスなどサービスも充実しています。館内の空調設備も万全なので、時期を問わないカップルも増えているようです。
3.縁起のよい日
結婚式にふさわしい日時は「大安」や「友引」といわれています。
これは六輝・六曜によるもので、6日で一巡します。一般的に土曜・日曜・祝日に大安や友引が重なる日が選ばれることが多いですね。
何事を始めるのにもよい日と言われているのが「一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)」です。
意味は「一粒のもみが万倍にも実る稲穂になる」で、暦の中の選日のひとつです。
また、日本の歴で最も吉日と呼ばれている「天赦日(てんしゃび)」という日もあります。
中国の暦の基本となる干支の組み合わせが最もよい日とされいるようです。
言葉の意味は「天が様々な罪を赦す日」とのこと。
様々なこと始めによいと言われている「一粒万倍日」「天赦日」ですが、とくに金運に関わる事柄に効果があるといわれています。
4.避けたほうがよい日
六輝・六曜で凶に当たる「仏滅」は避けたほうがよいといわれています。
また時間帯によって「吉」の時間があっても、「先負」「先勝」「赤口」の日はできる限り避けたほうがよいといわれています。
また、年末年始やお盆の頃、年度末といわれている3月末から4月上旬は仕事が忙しかったり、 家族の行事を優先させる時期になるので、外したほうがよさそうです。
地域にによっては雪が多く降る頃や台風が繁栄に到来する時期もやめたほうが無難でしょう。
そもそも六輝・六曜とは
「大安」「友引」とよく耳にしますが、そもそも六輝・六曜とはどういったことなのでしょうか。
普段使うカレンダーは太陽暦(七曜)ですが、六輝・六曜は中国で生まれたとされる暦のことです。
鎌倉時代の終わり1300年頃に中国より伝わり、1804年頃には現在私たちが使っている六輝・六曜の形になったといわれています。
六輝・六曜に定められた吉凶や運勢は下記のとおりです。
- 先勝/午前中は吉、午後2時〜6時の間は凶とされている。
- 友引/凶事に友を引くといういわれより、葬儀は忌み嫌われる日。
- 先負/午前中は凶、午後は吉とされる日。
- 仏滅/六輝・六曜では大凶とされ、婚礼や慶事は避けたほうがよいといわれる日。
- 大安/「大いに安し」という意味合いから六輝・六曜では最吉日とされる日。
- 赤口/陰陽道の中で凶日である「赤舌日」に由来しており、新しいことは避けて慎む日。
上記のように定められた運勢により、結婚式の日取りは「大安」「友引」が選択されることが多いようです。
現代の六輝・六曜は
普段は六輝・六曜は気にしない人が多いようですが、一生に一度の大切な日となると、無視できない人は少なくないようです。
以前はカレンダーや手帳に必ず六輝・六曜が記入されていたものですが、最近はそうでもないようです。親世代が知っていても若い世代20代は六輝・六曜を知らない人も多いのではないでしょうか。
六輝・六曜を気にするのは主催者側で、新郎新婦というより、その親のようです。
また年齢が高いゲストも「結婚式=大安」と考えるかもしれません。
ですが、「大安」に結婚した人すべてが幸せになるということは現実的ではありませんね。
主役で当事者である新郎新婦が、気にしなければ、仏滅の結婚式であってもOKではないでしょうか。
そう考えるカップルも以前よりも増えているようです。
1.こだわるデメリット
六輝・六曜にこだわるのは新郎新婦側と先ほどお伝えしました。
せっかくおめでたい日を縁起のよい日を選びたい気持ちは理解できますが、こだわりすぎるあまり、ゲストが参列しにくい日にするのはいかがなものでしょうか。
この時期に大安が取れるのが平日しかないというケースも珍しくありません。
その場合、縁起のよい日にこだわるなら、平日に挙げる新郎新婦もいるでしょう。
ですが、ゲストは仕事を休んで参列しなければなりません。
ゲストにとっては迷惑な日取りとなってしまいそうです。
六輝・六曜は無視できないものですが、あまりこだわりすぎず、足を運んでもらうゲストへの配慮を忘れないようにしたいところです。
2.こだわらないメリット
結婚式の繁忙期は春や秋の季節のよい頃です。
さらに土曜・日曜・祝日と大安が重なれば、予約殺到し当日はあわただしいスケジュール進行ですすむでしょう。
一方、それ以外の日は比較的、空いていることが多いようです。
式場も宴会会場をフル活用させるために、仏滅には大幅割引やお得プランを設けているパターンが増えています。
費用が高くなる春・秋でも仏滅にすることで賢く挙げることができます。
結婚当日も、混雑せずゆったりと進みサービスも行き渡るのではないでしょうか。
仏滅を気にしない新郎新婦にとって嬉しいプランといえますね。
いわゆる「お日柄」を気にするのは両親世代や親戚が多いのではないでしょうか。
ですから、ふたりだけで親に相談もせずに決めてしまうのは争いの種になる場合があるようです。気にする親にとって、大切に育てた子どものハレの日が「仏滅」では納得いかないでしょう。
日程は、事前に両親の意見も聞いて決めることをおすすめします。
「六輝・六曜にこだわりをもっているかどうか」「親戚に日取りを気にする人がいるかいないか」は前もって確認しておきましょう。
みんなが納得した日取りでおめでたい結婚式をあげてくださいね。
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