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【結婚指輪のサイズ直し】必要な理由や検討すべき目安、サイズ直しで後悔しないためのポイントを解説します
人生の大切な節目を象徴する結婚指輪ですが、体型やライフスタイルの変化に伴い、サイズが合わなくなることがあります。
「一生物の結婚指輪だからこそ、メンテナンスして大切に使い続けたい」とサイズ直しを検討している方も多いのではないでしょうか。
今回は、結婚指輪のサイズ直しに関する基礎知識をはじめ、サイズ直しが必要になる理由や検討するタイミング、適した指輪と適さない指輪、さらに後悔しないサイズ直しをするためのポイントまで詳しく解説します。
サイズ直しを検討している方に役立つ情報をまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。
更新:2025.02.17 作成:2025.02.17
結婚指輪のサイズ直しの基礎知識
結婚指輪のサイズ直しとは、今の指のサイズに合わせて結婚指輪を調整することを意味します。購入したブランドの店舗や指輪の修理専門店へ依頼することが多く、修理にかかる期間はおよそ3週間〜、場合によっては6週間程度かかる場合もあります。
結婚指輪のサイズ直しが「縁起が悪い」と言われる理由
「結婚指輪のサイズ直しは縁起が悪い」と聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。これは、サイズ直しを行う際に指輪を切断する必要があることに関係し、「指輪(円)を切断する=縁を切る」と考えられていたことがあげられます。縁起を重視する日本人らしい考え方ですね。
しかし一方で、ポジティブな意味合いもあると言われています。これは結婚式で行われるケーキカットと同じ理由で、「二人の未来を切り開く」といった意味が込められているようです。
何を重要視するかは人それぞれですが「サイズ直しをしたいけど、縁起が悪いから躊躇している」という方は、ポジティブな意味合いもあることを知ると前向きに検討できるのではないでしょうか。
サイズ直しが必要になる理由
結婚指輪のサイズ直しが必要となる理由はいくつか存在します。ここでは、結婚指輪のサイズ直しが必要になる代表的な理由をご紹介します。
体重の増減
体重の増減により、指のサイズが変化したことで結婚指輪がきつくなったり、ゆるくなったりすることが最も多い理由と言えます。特に結婚後、生活習慣が変わることによる体重の増加がきっかけになることが多いようです。また、ダイエットや体調の変化により体重が減少してしまった場合も、サイズ直しをすることがあります。
妊娠や出産
妊娠中はホルモンバランスや体の水分量が変化するため指がむくみやすく、指輪がきつく感じることがあります。出産後、徐々に元のサイズに戻ることが多いですが、中には妊娠前のサイズに戻らない方もいます。出産してから数か月経っても変化がない場合はサイズ直しを検討する必要があるかもしれません。
加齢による体の変化
年齢を重ねると、関節が太くなるなど手の形が変化することがあります。また、リウマチなどにより指のサイズが変わることもあるでしょう。このようなタイミングで、この先も長く結婚指輪を着用するためにサイズ直しをする方もいます。
購入時のサイズミス
しっかりとサイズを測って購入した結婚指輪であっても、使用していくうちに「もう少し大きさに余裕がある方が良かったかも」と感じる場合もあります。指のサイズは体調や気圧などによっても変化するため、普段は丁度良くても少しの変化で着け心地が悪くなることもあるでしょう。このような理由から、常に違和感なく結婚指輪を着用するためにサイズ直しをすることがあります。
サイズ直しを検討する目安
では、結婚指輪のサイズ直しを検討すべき具体的な目安はあるのでしょうか。結婚指輪を着用している中で以下のような症状が現れた場合は、サイズ直しを検討する目安であると考えられます。
外れやすい・外れたことがある
着用している中で結婚指輪が外れそうな感覚がある、または外れたことがあるという場合は、サイズが大きすぎる可能性がありますので早急にサイズ直しを行うことをオススメします。そのまま使い続けた場合のリスクとして、今後さらに外れやすくなる可能性もあるほか、紛失してしまうことも懸念されます。
外す際に痛みを感じる
結婚指輪を外す際に痛みを感じる場合、サイズが小さいことが考えられます。こちらもそのまま着用し続けた場合、指を過度に圧迫してしまったり、炎症を引き起こしたりといった可能性があります。特に時間帯によって日常的にきつさを感じるような場合は、もう少し大きくサイズ直しを行うべきでしょう。
ただし、時間帯に関わらず着用していて違和感を感じる場合には早急にサイズ直しを行うようにしてください。
サイズ直しが可能な指輪の特徴
結婚指輪を長く愛用するためにはサイズ直しが必要な場合も多いですが、全ての結婚指輪でサイズ直しが可能な訳ではありません。サイズ直しの過程では溶接作業などが必要となるため、素材や加工などによってサイズ直しが可能なものと不可能なものがあります。
ここでは、まずサイズ直しが可能な指輪の特徴について解説します。
素材がプラチナ・ゴールド・シルバーのもの
結婚指輪に使われていることも多いプラチナやゴールド、シルバーは金属の中では比較的やわらかいため、サイズ直しがしやすい傾向にあります。ただし、このような素材の中でも純度などによってはサイズ直しができない場合もあります。
サイズ直しの可否を判断するためには、購入したブランドのショップでサイズ直しを依頼するか、他の修理専門店などに依頼する場合は純度が記載された保証書などを持参すると良いでしょう。
デザインが比較的シンプルなもの
リングの形がストレートなものや装飾が少ないものはサイズ直しが比較的容易な傾向にあります。装飾が多い・少ないの判断は難しい部分ではありますが、爪が使われていたとしてもダイヤモンドなどの宝石が1石のものや、デザインがリング全体ではなく一部である場合は装飾が少ないに分類されると考えられます。
また、リング幅が均等なものもサイズ直しがしやすいと言われており、これは切断や接合をしても仕上がりが自然になりやすいことが理由にあげられます。
サイズ直しが難しい指輪の特徴
サイズ直しが難しい指輪は、耐熱性が低かったりデザインが複雑であったりということが多いようです。以下、具体的に解説します。
素材がチタン、タングステンなどのもの
チタンやタングステンといった素材は耐熱性が低いため、サイズ直しの過程での溶接や接合に向かないため、サイズ直しができない場合が多いです。チタンやタングステン以外にも、ニッケル合金やヒスイ、樹脂なども同様の理由で不向きと言われています。
デザインが複雑なもの
リングの全周に宝石があしらわれているものや彫りのデザインが入っているものは、宝石があることによって細かなサイズ調整が難しかったり、接合した際に彫りのデザインが不自然になってしまったりといった理由から不向きであると考えられます。
結婚指輪のサイズ直しで後悔しないためのポイント
結婚指輪のサイズ直しをした方の中には「やらなければよかった」と後悔している人もいるようです。後悔している理由は人それぞれですが、前述のような理由で仕上がりが不自然になってしまったり、想像していた仕上がりではなかったりといったことがあるようです。
ここでは、結婚指輪のサイズ直しで後悔しないためのポイントについて解説します。
適切なタイミングで行う
前述のように、体調や気圧、時間帯によって指のサイズは変化するため、サイズ直しを依頼する際はコンディションが良いタイミングに合わせるようにする方が無難です。特に朝や冬の寒い時期は指が細くなりやすく、夕方や夏の暑い時期はむくみやすい傾向にあることに留意しておきましょう。
また、妊娠や出産の予定がある場合は今後体型が変化する可能性も考えられるため、現状サイズに違和感があったとしても急いでサイズ直しを行わない方がいいこともあります。
サイズ直し後の耐久性を確認する
サイズ直しは指輪を一度切断、溶接するため、可能性がありま加工前よりも耐久性が下がるす。サイズ直しを依頼する際には、加工した場合にどの程度の耐久性低下の可能性があるかについて確認し、その場合のリスクを理解しておくことが必要です。
信頼できる専門店に相談する
サイズ直しの技術や品質はそれぞれ異なるため、信頼できる専門店に相談するようにしましょう。本来のデザインや加工のイメージが共有しやすいため、可能であれば購入したブランドに相談することがオススメです。
例えば、指輪にくすみがある場合、本来の加工なのか経年でついたものなのかといった判断は販売ブランドでなければ困難です。もしも事前のヒアリングが上手くいかなかった場合には、本来のイメージとは違った仕上がりになってしまう可能性もあるので注意してください。
サイズ直しの限界を知っておく
一般的に、指輪のサイズ直しは±1~2号が限界とされることが多いです。これ以上のサイズ変更となると対応が難しく、指輪自体を新しく作り直す必要が出てくる可能性があります。
また、前述のように素材やデザインによってはサイズ直し自体ができない場合もありますので、あらかじめ頭に入れておくようにしましょう。
サイズ直し以外の選択肢も検討する
サイズ直しができなかった場合や、サイズ直しに躊躇や不安を感じた場合は、他の選択肢を検討することもできます。例えばチェーンをつけてネックレスとして愛用したり、イベントなどで一時的に使用したい場合には、リングアジャスターと呼ばれる指輪のサイズ調整ができるグッズを使用したりといった選択肢もあります。
また、もし結婚10周年、20周年などの節目に差し掛かるようであれば、「アニバーサリーリング」として新たな指輪を購入することもオススメですので、検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
結婚指輪のサイズ直しは、長く大切に使い続けるために必要なひとつの手段です。サイズが合っていない指輪は紛失や痛みなどが発生するリスクがありますので、早めに対処することをオススメします。サイズ直しを行う際には今回ご紹介した基礎知識やポイントを参考に、購入したブランドや信頼できる専門店に相談してください。また、サイズ直し以外にもネックレスとしての使い方や新たなアニバーサリーリングの購入などといった選択肢もありますので、ご自身に合った方法を検討するようにしましょう。
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