彼との結婚生活が始まると、将来のことについても話題にあがってきますね。
そのひとつに、夫の両親との同居の話もあるかもしれません。
義父母との関係は良好だったとしても、「同居」となると、特に理由がなくても拒否反応を起こしてしまう人は多いのではないでしょうか。
ですが、最初から「No」という結論を出さずに、まずは同居したときのメリットについて検討してみてはいかがですか。
子どもの有無や住居タイプ、ふたりの経済具合などによっても、状況は変わってきますね。
今回は義父母との同居について考えてみましょう。
同居するメリット
同居すると経済的なこと、家事の軽減、子育ての助けなど、意外と良い面もあります。
頭ごなしに「同居」を毛嫌いせずに、メリット面を考えてみましょう。
1.経済的な援助
同居したときの最大のメリットは、経済的な負担が軽減できることではないでしょうか。
同居を提案する義父母の住居は賃貸ではなく、持ち家なので、家賃がかからないことは大きいのではないでしょうか。
結婚して、すぐに分譲マンションを購入したとしても、月々の支払いは家計に重くのしかかってきますよね。
光熱費や生活費という名目で、いくらかは入れるとのは当然としても、ふたりだけで生活するより、ずいぶんと経済的にラクではないでしょうか。
余裕が出た分は貯金に回し、将来のために貯めていきましょう。
2.家事や育児のサポート
同居スタイルもさまざまですが、フルタイムで働いているなら、共有スペースの掃除は義母にお任せできるのかもしれません。
家事の分担もできるので、家に帰ってしなければならないことが軽減できるのでしょう。ですので、仕事に打ち込める環境が整います。
幼い子どもがいる場合なら、保育園の送り迎えをしてもらったり、子どもが病気したときやなど、協力してもらえるかもしれません。
当然のことですが、子どもの病気は突然に待ったなしで起こります。乳幼児なら保育園からの呼び出しもでてくるでしょう。そんなとき、自宅にいる義父母が居れば、とてもありがたい存在になります。
また、子どもにとって祖父母との暮らしは、貴重な経験になります。
いろんな世代と共有して育っていく環境は、成長してく上でプラスに働くのではないでしょうか。
3.精神的な助け
子育てをしていると、ちょっとした悩みが常に出てきます。
歩くのが遅い、言葉がなかなか出てこない、学童期になると勉強のことなど、ついつい他の子どもと比べてしまいがちです。何年かすると、何でもないことでも、渦中のときは深刻に受け止めてしまうことが多いものです。
そんなとき、子育ての先輩である義父母に話を聞いてもらったり、「大丈夫。いつの間にかできるもの」と安心できる言葉をかけてもらうだけで、心が落ち着きます。
子育て以外にも、人生の先輩でもある義父母に、仕事の人間関係の悩みや愚痴を聞いてもらうだけでも、すっと気が楽になるかもしれませんね。
また、実の親子なら遠慮がない分、配慮のない言葉になってしまい無用な争いに発展することが多いようですが、義理の父母ならお互い相手を気遣うので、優しく接することができるようです。
気を使う関係は窮屈と感じるかもしれませんが、夫も含めて他人同士が暮らしていくのですから、気遣いは必要なことでしょう。
最初はめんどうなことでも、長く生活していくうちに慣れていくようです。
同居するデメリット
では、次に同居するデメリットをみていきましょう。
1.生活空間
二世帯住宅では、キッチン、浴室、トイレ、洗面所は別々のことが多く、問題が起きる可能性は少なくなります。
その一方で、二世帯住宅仕様ではなく、キッチンや浴室、トイレ、洗面所が共有になると、お互い大きなストレスになりそうです。
この部分が共有というのは、同居を続けていくには無理がありそうですね。
2.生活スタイルの違い
共働きの夫婦なら休日の朝はダラダラとしたいもの。または夜遅くまでパートナーと共に時間を過ごしたり、友人を呼んで飲んだりしたいですが、同居の場合はそれらの実現はむずかしそうです。
義父母にはそんな意図がなくても、常に親から監視されているような気になってしまい、やりたいことができないかもしれません。
ふたりだけの暮らしとは異なるので、自分たちだけのペースですべてが行えないのは残念に感じてしまうかもしれません。
3教育や育児の食い違い
ほとんどの祖父母にとって孫は子育てに責任がない分、とてもかわいい存在です。
嫌われたくないので、敢えて注意したり、ときには子どもが嫌がることを避けたいものです。
ですので、猫かわいがりをして、ついつい甘やかしてしまいがちです。
それが子どもにとって良い逃げ道になる場合もあれば、我慢ができない子どもに育ってしまうかもしれません。
また、親と教育方針が異なり、しつけに口出しするなど、子どもに対する理想の方針がズレていってしうまうこともあるかもしれませんね。
同居する注意点
同居を成功させるのは、お互いの相性も大きいようですが、こちらの努力だけではむずかしいことも現実のようです。
まず同居を決める前に、義父母が同居に向いているか、一緒に住んでいけそうか、見極める必要があります。
こちらが、意見したときに、両親が話を聞く耳をもっているかどうかは、大きなポイントになるでしょう。
これまで、違う文化や環境で生活してきているので、意見が食い違うことも十分に考えられます。どうしても受け入れられないことや、納得できないことも出てくるかもしれません。そんなとき、パートーナーが味方になって義父母に意見してくれるかどうか、またはそれを聞いてもらえるかどうかも大切なところです。
義父母がパートナーの意見に対して、聞く耳をもたなかったり、パートナーが簡単に言いくるめられるタイプなら、意見が合わなかった場合、味方がいなくなるでしょう。このような場合は同居を継続させていくのは困難かもしれません。
結婚と同時に専業主婦を決めている場合は、それだけ顔を合わす時間が増えるので、義父母のタイプの見極めは、より重要になるでしょう。
同居を成功させるためには…
同居を成功させるためには、お互いの気遣いと努力が必要になってくるでしょう。
義理の父母だと気遣いもあるので、パートナーの協力は不可欠といえますね。
同居を始めたらすぐに解消することはむずかしいので、最初にとことん話し合ってお互いが快適に暮らせるための大まかなルールを決めるのもよいかもしれません。
何より、話し合いができる関係をつくることが重要です。
最初からは無理でも、何年か後は腹を割って話せる関係ができたらベストですね。
話し合いでは言葉を選びながら、上手くお願いしたり、義父母の希望していること、意見にも耳を傾けたり、歩み寄る姿勢が大切です。
そして、感謝する気持ちも大事です。
フルタイムで働いている場合、家事は義父母に任せていたり、保育園の送り迎え、急な園からの対応など、感謝していることを常に言葉に出して伝えることも、良好な関係を築く大きなポイントになるのではないでしょうか。
血のつながらない義理の両親との同居。
ドラマや他人から聞く話から、マイナスのイメージがつきまとう同居ですが、それだけで拒否をせずに、同居したときのメリットとデメリットをシュミレーションしてみましょう。
パートーナーである夫と一緒に将来の暮らしを思い描きながら、じっくり考えてから結論を出しても遅くはないはずです。
義父母とは、世代も価値観もこれまで育ってきた環境も違います。
違ってあたり前ということをまず頭に入れて、うまく折り合いをつけていくことが賢明ですね。
同居するなら、甘えるところは上手に甘えて、配慮すべきところはきちんとしていけば、お互い助け合いながら、楽しく暮らせていけるのではないでしょうか。
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